【現地レポート】アメリカ放題できるかな? #alteryx23

【現地レポート】アメリカ放題できるかな? #alteryx23

2023年05月22日~05月25日までの4日間、Las Vegasで開催されているAlteryx社のグローバルイベントのセッション内容をお伝えします。 イベントでは、100以上のブレイクアウトセッションと有料トレーニングセッションが用意されています。クラスメソッドとしては過去 2018年、2019年に参加しています。
Clock Icon2023.05.24

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こんにちは、アライアンス統括部の清水です。

現地時間2023年05月22日(月)〜2023年05月25日(木)に米国ラスベガスで開催されているAlteryxの年次カンファレンスイベント「Inspire 2023」。今回クラスメソッドからは計6人のメンバーが現地参戦しています。

当エントリでは、渡米中に利用したインターネット回線についてレポートします。私はソフトバンクユーザーのため、『アメリカ放題』をアメリカ入国時~セッション会場まで利用してみました。

なお別で持参したガジェット類も投稿してますので、よろしければそちらも併せてご覧ください。

【現地レポート】Inspire2023 参加のために持参したもの #alteryx23

『アメリカ放題』できるかな

速度や電波状況の実際のところ

『アメリカ放題』の内容や実際に現地で使ってみた等の情報は、渡航前にも多数確認できたのですが、エンジニアが渡航中に業務利用できるのか?といった視点では情報がそこまで出てこず、また携帯各社のサービスは変更がよくあるため検証してみました。

ちなみにソフトバンク社は、Alteryxのお客様でもあります。いつもAlteryxをご利用くださりありがとうございます。

事例

Alteryxを多種多様な社内業務データの分析ツール|ソフトバンク

検証環境

2023年5月に以下の条件で検証した内容になります。

  • PC端末:Surface laptop
  • OS: Windows 10 Pro
  • RAM:32GB
  • モバイル端末:Pixcel 6a (SIMロック解除済)
  • ソフトバンクの契約:メリハリ無制限(テザリングでも30GB/月 も利用できるのが助かっています、出先で仕事をする時に利用しています)

 

『アメリカ放題』するには?

  1. 国際ローミングサービスの「世界対応ケータイ」を有効にするだけ(3GB上限の「ミニフィットプラン+」等も可)
  2. データ速度制限中に渡米すると、アメリカでも速度制限になる
  3. あくまでソフトバンク利用者限定(系列のワイモバイルやLINEMOは、適用不可)

さよなら日本

シアトルに向けて出発

今回の渡航スケジュールでは、羽田→シアトル→ラスベガスの順にデルタ航空にて移動しました。

経由地のシアトル・タコマ国際空港に到着しました。

ローミングをONに変更します。

とすぐ、ソフトバンクから「アメリカ放題」適用のお知らせがSMSにて届きました。

なお知らせが届いてもモバイル端末でローミングを「ON」に変更しないと、電波を掴めないでご注意ください。

ローミング出来た!

結果は以下の通りです、Verizon Wirelessへちゃんとつながりました!(電波マークの個所に「R」とついているのは、ローミング中という意味です)ブラウザを開いたりSlackでのメッセージのやり取りも問題ありませんでした。

この『アメリカ放題』、数年前はSprint 1社のみの適用だったので圏外の心配がありました。実は約5年前にも渡米した事があるのですが、その時は現地のプリペイドのSIMカードを購入しました。(1週間程度の滞在用:データ使い放題で約3000円/当時)

しかし現在は利用可能な通信会社がこれだけ増え、しかも追加料金はかかりません。

通信会社一覧

  • T-Mobile USA
  • Verizon Wireless
  • AT&T
  • Union
  • CLARO PUERTO RICO

さらにテザリングもできますので、電波を飛ばせばPCやタブレットでも利用できます。今の時点で渡米するなら『アメリカ放題』一択な気がしました。

以前は高額だった

今でこそ無料もしくは格安で携帯各社利用できるようになりましたが、以前は海外ローミングが『1日定額:約2~3000円』だった時期もあり、一週間滞在するとあっという間に一万円超えだったため、私は常にどちらかを選択していました。

  1. 出発空港でWifiルータを借りる
  2. プリペイドSIMカードを現地(もしくはAmazon等)で購入する

その時の記憶がいまだに残っていたので、本当に無料なのか条件を渡航前に何度も確認してしまいました。では次にエンジニアが渡航中に業務利用できるのか?といった視点で、各地で検証したので結果を掲載します。

各地で使ってみた

シアトル・タコマ国際空港 at 入国審査手前

結果

シアトル・タコマ国際空港 at 国内線搭乗口

結果

ラスベガス・ハリーリード国際空港 at 到着ロビー手荷物受取所

※荷物受取などで慌ただしかったため、SPEEDTESTまで出来ずローミング先のみの記録

結果

Venetian Tower at Alteryx Inspire 2023 会場

※Dowloadのみの計測

結果

[Verison Wireless] or [T-mobile] しか繋がらなかった

シアトル(ワシントン州)・ラスベガス(ネバダ州)のみで計測したので、エリアも関係しているのかなと思ったのですが、AT&T・Union・CLARO PUERTO RICOの3社には滞在中一度も繋がりませんでした。

結論

業務利用は厳しい

上記のデータが不完全での比較となり申し訳ないのですが、4か所すべてで特別ここが速かったという記憶もなく、通信事業者に違いも感じず体感速度はどれも同じかなという印象でした。

検証結果の速度だとWebサイトの閲覧が可能な程度です。これはエンジニアでなくとも、以下のような業務での利用はまず厳しいです。

  1. MeetやZoomなどのリモートで会議を想定とした業務
  2. 先方へリモートにて、画面共有することを想定した業務

なぜ遅い?データローミングの仕組み

ローミングの場合

現地通信事業者のSIMカード利用の場合

この図の仕組みの通り、ローミングの場合は日本の通信設備の利用を挟むため、速度は遅くなってしまいます。ですが遅くても許容可能なら、『アメリカ放題』は現状無料のため、他のケースでの懸念事項を踏まえたうえで利用する価値はあると感じました。

他のケースでの懸念事項

SIMカード差し替え

差し替えの際に、実はこのような設定がモバイル端末で必要です。しかしこれを知らない方も多く、差し替えたのにいつまでも圏外で困ったといったケースを実際に海外で見てきました。

  • iOS(iPhoneなど) の場合:APN構成プロファイルの削除とインストール
  • Android(PixelやGalaxyなど)の場合:APN設定

ローミングのほうが値段が安く(今回の場合は無料!)手間もかかりません。慣れない海外の空港で、圏外のため迷子になったりモバイルばかりに気を取られて、スリなどのリスクを考えると『アメリカ放題』のほうが良いと感じました。

WIFIルーター利用

以前WIFIルーターを借りたこともあったのですが、充電がモバイル端末、WIFIルーターと複数必要になってしまい常に充電を気にしていました。そしてルーターもセットで常に持ち歩くのが面倒で(小さなカバンに入らない、かさばる、重い)私は、専ら現地通信事業者のSIMカードを利用しています。

終わりに

今回の滞在でもちょっとした外出の際に、Google Mapの確認や、SNSでメッセージのやりとり、撮った写真をクラウドへUploadといった程度なら何も問題なかったので、私用での旅行などでは十分利用可能だと感じました。どなたかのお役に立てば幸いです、Ciao!

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